こんにちは、フタガワです。
昔、こんな友人がいました。
長めの海外旅行に行く時に、わざと部屋を汚くしていくんです。
「なんでそんなことをするの?」と聞くと、こう言いました。
「この部屋を残して死ねないから」
今思えば、彼女はもともと部屋が汚かったような気もするのですが、想像してみてください。
不慮の事故や突然かかった疫病で死にそうになる瞬間、諦めそうになる瞬間に、脳裏に浮かぶ汚い部屋。
「うう……あれを誰かに見られたら……死ねない」
三途の川を渡らずに踏みとどまれる気がします。
私は死にそうになる瞬間についてよく思いを馳せるのですが(危険)、死にそうな時、死の寸前には、どこかで諦める一瞬が訪れるものです。
その瞬間に、「生きたい」に引き戻すモノは「家族」かもしれませんし「恋人」かもしれません。
まだ叶えていない「夢」かもしれません。
その、引き戻してくれるモノが多いほど、人は死なないのではないか、往生際悪く生き延びれるのではないか、そう思うんです。
死ねない状態をつくる
これから書くことは、希死念慮(死にたいと思うこと)には逆効果かもしれませんので、要注意です。
あくまで、普段は「生きたい」と思っている場合にのみ、効果があるのではと私は考えています。
現在「死にたい」と思っている方は、心療内科に行くか、坂口恭平さんの「いのっちの電話(wikipediaに番号記載)」に電話してください。
初めてのドライブや、行く前に予防接種が必要な国々への渡航、危険を伴うスポーツの試合などの前にお試しください。
①部屋を「恥ずかしい」状態にする。
なにも汚い部屋だけが「人に見せたくない部屋」ではありません。
潔癖症の方は汚い部屋にするのには抵抗があるかと思います。
ですから別の方法で「恥ずかしい」状態を作りましょう。
想像してみてください。
綺麗に整った部屋。
中央に置かれたダイニングテーブルの上にポツンと置かれた何かがあります。
エ●本です。
……あ。
最近は電気書籍かもしれませんね。
では、パスワードを設定していないパソコンはどうでしょうか?
恥ずかしいブラウザ閲覧履歴や、人生の何もかもを綴ってきた日記も見られたくありませんが、それよりも、シンプルな重要情報(銀行のIDとか)が入っているかと思います。
絶対に見られてはいけませんよね。
誰しも家の中に1つは「見られたくないモノ」があると思いますので、テーブルの上に、なんなら玄関のたたきの上に、ソレを置いておくのです。
②プロポーズの手紙を渡しておく
これは……答えを聞くまで死ねませんよね。
事故に遭って地面に叩きつけられそうになる瞬間、「ウンッて言ってくれるかな、ワクワク」なんて脳裏に浮かべばこちらのもの。
その瞬間、めきめきと力が湧き、両手両足でしっかり地面に着地できるはずです。
適当な関係の人がいない場合は、家族への感謝の手紙などでも良いのではないでしょうか?
「どんな顔をするかな、ウフフ」と、渡した瞬間のことを考えておきましょう。
大事なのは、結果が見たいこと。
その1点です。
③腐ったパンツをはく
腐ったパンツとは、洗濯と着用を繰り返しデロンデロンになった極古のパンツのことです。
いつもみずみずしい恋をしている人以外は、1枚は持っているのではないでしょうか。
旅行や運転の時は、このパンツを履きましょう。
想像してみてください。
事故にあって大怪我をして、意識不明で病院で服を切り裂かれる時、腐ったパンツを履いているのはキツくないですか?
私はできれば、新品とまでは言いませんが、そこそこの汚くないパンツを履いておきたいです。
死ねない状態にして、勝負の地へ出かける
いかがでしょうか?
死ねない状態は他にも、
・時限爆弾をしかけておく(指定した日に届く告白の手紙など)
・自宅へ戻った自分へのご褒美を用意しておく。
などなど、考えれば色々とあると思います。
用意する手間などもありますので、自分の状況にあわせて適切な対策を見つけておきましょう。
私はペーパードライバーなのですが、次に運転する時には……そうですね。
墓まで持っていくつもりのことを、手紙に記して引き出しに入れておきます。
絶対に死ねん。