鬱っぽくなってる時って、お金を使わなくなる。躁の時は使う。鬱の時は貯める。だから、鬱の時は絶好の資産形成のタイミングなのでは?と最近気がついた。でも投資先を考える元気はないから、あらかじめ元気な時に、何も考えずに買うインデックス投資信託を決めておく。
— ふたがわ (@1BtdXntSRhcn4hC) March 3, 2021
最近、うつとまではいかないのですが、落ち込む出来事がありました。
そして凹んでいた時に気づいたんです。
「うつの時ってお金使わなくなるよな?」と。
過去の自分を振り返ってみると、そうなんです。
全然お金使わなくなるんです。
スーパーに行っても余計なものを買わなくなります。
つまりそれは、絶好の資産形成時期なのではないでしょうか?
資産の定義は「お金を生み出すもの」
ところで「資産」の定義をご存知でしょうか?
資産とは、「お金を生み出す物」です。
ですから、例えば自宅を資産のように思っている方も多いですが、じつは自宅は資産ではありません。
(部屋を貸したりしている場合は別ですが)
自宅はお金を産みませんので。
家は持っているだけで固定資産税がかかりますし、ローンが残っていればローンの支払い、それに古くなれば屋根や外壁などのメンテナンス費用も必要になってきます。
つまり自宅は資産ではなく「お金を使う物」=負債なんですね。
そういう目で見れば、自動車も大きな負債です。
持っているだけで税金や駐車場代、ガソリン代などのお金がかかります。
一方、賃貸に出しているマンションの一室は「お金を生み出すもの」ですから資産です。
それに、株も持っていると配当金や株主優待が入ってきますので、資産ですね。
ものにもよりますが、投資信託やJRIETも分配金を生みますので資産です。
FXや金などは値動きはしますが、それ自体はお金を生み出さないので資産ではありません。
お金を生み出すもの=資産を増やしていきたいものです。
うつの時こそ資産形成のチャンス
うつの時にお金を貯められる理由
私の場合ですが、うつの時には基本的にお金を使わなくなります。
そのメカニズムを考えてみたのですが、以下の3通り。
①漠然とした不安感→防衛意識からお金を使わなくなる
私の場合、うつの時は謎の不安感にさいなまれます。
胸のあたりが慢性的に苦しいのです。
恋かしら? とか疑う余裕はもちろんありません。
なんせ、うつですから。
②人と会う元気がない→出かけないからお金使わなくなる
うつの時は人と会うことがなかなかできません。
人と会うってエネルギー使いますし、そもそも人と会うのが怖くなったりします。
寛解期や躁の時は人と会って話したりしたいんですけどね。
うつでドタキャンって、躁鬱の方なら経験あるのではないでしょうか?
私もやったなあ、何度か。
なんなら自分で連絡できずにパートナーに連絡してもらったこともあります。
普段できることができない、それがうつです。
③物欲がなくなる→物を買わないからお金使わなくなる
うつの時は、何も欲しくなくなります。
無欲の極地です。
服とか全然要らないです。
なんで去年はセールに行ったりしてたんだろう? と理解不能になります。
何も要りません。
欲しくありません。うつの時は。
かわりに、元気が欲しいんです。
泣ける……くっ……
いかがでしょうか。
以上が、私の考える「うつの時にお金が貯まるメカニズム」です。
そもそもお金を使うってエネルギーが必要な行動ですし、うつの時にお金を使わなくなるのは当然のことのような気もしますよね。
うつ期=お金貯め期
以上のように、うつの時はお金を使わないというか、使えません。
だからここぞとばかりに貯めましょう。
そして資産を買い増していき、月に数万円でも不労所得でもできれば、働けなくなった時に選択肢が増えるのではないでしょうか。
うつの時には考えられない→準備が大事
うつの時は資産形成の大チャンスなのですが、もちろんうつですから「何を買うか調べたり考えたりする」ことはできません。
ですから、何を買えば良いか、うつ期の前に決めておくことをオススメします。
私は、うつの時は以下の投資信託を何も考えずに買い増すことにしました。
・iFreeNEXT NASDAQ100インデックス
・eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)
世界経済も米国経済も過去50年間成長して続けていますから、米国と世界経済のインデックスファンドです。
日本を除いているのは個別株で十分持っているため。
もし日本株も買いたい方は
・<購入・換金手数料なし>ニッセイ日経平均インデックスファンド
などを買うと良いと思います。
過去の成長を見ると日本は米国や世界に劣るので、米国と世界を買った方が良いとは思うのですが。
躁の時に使いづらい形が良い
お金を預金として貯めるだけ貯めておいて、元気になってからゆっくり資産を買うのでも良いとは思うのですが、うつの時に何も考えずに買っておく理由は2つあります。
①躁の時にお金を使いづらい形にしておく
躁転すると、うつの時とは一転してお金を使います。
下手すると散財します。
躁の自分はコミュ力の鬼ですから、いろんなところに出かけますし、物欲も増します。
不安感なんて一切ありません。
自己肯定感でいっぱいです。
自分だーいすきです。
この「躁の自分」に、せっかく貯めたお金を使われないようにするのです。
預金は簡単におろしてしまえますから、定期預金とか、投資信託を買っておくとかにしておけば、預金よりは使いづらいです。
もっと言えば不動産に変えておけば現金化しづらさはナンバーワンと思うのですが、うつの時に物件見に行ったりできませんので、これは難しそうです。
うつの時に銀行でローン契約とかも無理そう。
スーツの銀行員達に囲まれてたらストレスで倒れます。
②分散投資のため
毎月少しずつ買っておくことは、時間という切り口の「分散」になります。
「今が一番安い!」「今は高いけどこの後下がる」など、未来を見通せてわかればいいのですが、実際わかりませんから、その時々に分散して買っておきます。
資産を買う感覚が、うつの自分を助けるかもしれない
資産、つまり「お金を産むもの」を買っているという感覚は、私に少し安心感をもたらしているように思います。
ペットボトルを買うのをやめたお金で買った「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」100円分が、1年ごとに8円分ずつ増えていくのです(過去の値上がり率でざっくり想定しているだけですが)。
ペットボトルを買ったらそれで終わりだったお金が、来年以降、自分にずっとお金をもたらし続けてくれるのです。
なんだか少し安心しませんか?
資産が、というよりは、資産を買うというその行為自体が安心感をもたらすというか。
言うなれば、資産は自分にお金を届けてくれる兵隊のようなもの。
うつの時は、自分で攻めていくことはできませんから、コツコツと自分を守る兵隊を作る期間にするんです。
兵隊を作っている間、私は安心していられるように思います。
そして、無心に兵隊を作り続ける。
いつの間にか兵隊の数は増え、ちょっとやそっとでは打ち負かされない規模になっていることでしょう。
そしてあなたは自分の国の王様ですから、兵隊をたくさん作って、その後ろでぼんやりのんびりしていればいいんです。