飛び立つ鳥たち

仕事を辞めたいけど怖くて言えない人へ。不安を軽くする方法と、辞めるステップ。


毎日「仕事を辞めたい」と思っているけど、なかなか言えない

この記事に辿りついた方は、毎日苦しい思いをしていると思います。
私も経験あります。
言えない、言うのが怖い、でも辞めたい、その繰り返しの毎日

本当に苦しいですよね。

本記事の内容

  • 怖さの理由を書き出そう
  • 辞める決断ができない理由とは?
  • 退職の旨を伝えよう

今回の記事では、不安を軽くするために私がとった方法と、辞めるまでのステップを書いていきます。
少しでもあなたの不安を軽減して、最初の一歩を踏み出すきっかけになれれば幸いです。

怖さの理由を書き出そう

不安感というのは、漠然としているから大きく感じます。
ですから、「仕事を辞めたいけど怖くて言えない」時は、怖さの理由を明らかにして、まずは不安感を小さくしてみませんか?
不安の理由を明確にすると、不安感は「解決すべき課題」に転じます。
(今しんどいなら、考えなくてもいいです、こんなパターンがあるんだと読んで知るだけでも、不安感を小さくすると思います)

無職になる不安

仕事を辞めると無職になります。
無職になることに対する不安、ありますよね。
新卒の方など、始めての場合は無職になるのも始めてですから、怖さひとしおだと思います(笑)
まずは無職になることの何が怖いのか、深堀りしていきましょう。

金銭的な不安

一番は収入面だと思います。
会社員だと毎月給料が振り込まれますが、無職になると給料はありません。
つまり、収入がゼロになったらどう生き延びれば良いのか、わからないから不安なんです。
ですから、わからない→わかる、にすれば不安はなくなります。
ステップは以下です。

①資産の額を確認する

自分はいくら持っているのか、総資産額を把握しましょう。
会社員だと給料が振り込まれる安心感からか、意外に性格な自分の資産を確認していない人が多いです。
通帳を記帳しに行って、預貯金がいくらあるのか、また、現金意外に資産になるものは何があるか、書き出してみましょう。
例えば、
【例】
・ゆうちょ銀行 30万円
・三井住友銀行 60万円
・PC(mac) 5万円
・アクセサリー 10万円
・時計 5万円
合計:110万円
物の中古品相場に関しては、メルカリで検索したら大体わかります。

②自分が月にいくら生活費が必要か把握する

家計簿をつけているならすぐにわかると思いますが、つけていない方は、今すぐ家計簿アプリをインストールしてください。
(私はzaimを使っています)
そして、家計簿をつけ始めると同時に、ざっくりで良いので月々いくら必要か書き出してみてください。
【例】
・家賃 7万円
・光熱費 1万円
・amazon prime 500円
・NET FLIX 880円
・食費 3万円
・飲み会など 2万円
・消耗品費 3000円
・交通費 1万円
・携帯代 3000円
合計 16万7380円
そして、この書き出した生活費に国民年金16540円と、健康保険料住民税所得税を足した金額が、1ヶ月に必要な金額です。
そして仮に、その合計金額が22万円だった場合、現在の資産110万円だと、110÷22で、5ヶ月生活することができることがわかります。どうでしょうか?
今すぐに会社を辞めて無職無収入になっても、5ヶ月は暮らせるとわかるだけでも少し安心しませんか?
また、無職になると失業手当も受け取れますので、その額を入れるともっと長くなるでしょう。
失業手当についてはこのページがわかりやすかったです。
自分が失業した場合にいつ、いくらもらえるのか、調べて把握しておきましょう。

③辞めた後の生活費のパターンを出す。

そのまま今の暮らしを続けた場合は22万円のままですが、例えば、
・実家に帰る
・初期費用が低く家賃の安い賃貸に引っ越す
・思い切ってタイやマレーシアなど物価の低い国へ移住する
など、生活費自体を安くする方法があります。
そして、実家に帰った場合だと月々いくらで生活できるかシミュレーションし、その場合、何ヶ月暮らすことができるのか、把握しましょう。
何度も言いますが、数字で把握することが大事です。
「今すぐに辞めても、5ヶ月暮らせる。実家に帰れば1年暮らせる」
などと、明確にわかることが大切です。
スマホで預貯金が確認できる方、ざっと生活費を出せる方は、すぐに試算してみてください。
不安感が減りますので。
【金銭面での不安への対策】
まずは資産額と生活費を把握する。
そして、辞めた場合に何ヶ月、何年生活できるかシミュレーションする。
その際、実家に帰ったり引っ越して生活費を下げたパターンも洗い出す。
お金があればあるだけ、不安感は減ります。
ですので、今から1円でも多く貯めましょう。
お金は逃げ場です。

転職活動への不安

1度転職の経験があると、そんなに不安感はないと思いますが、始めてだと不安ですよね。
そんな時はとりあえず、エージェントに登録して一度話してみることをおすすめします。
そうすると、現在の状況、つまり「いまの労働市場でどんな需要があるか」と「自分の市場価値」がわかります。
資産と生活費もそうですが、不安感というのは先が見えないから不安なんです。
状況を把握することは不安感を軽くします
「思っていたよりも売り手市場だぞ」「時期的に今は募集が少ないんだな」とか、わかるだけでも違った景色が見えてくるはずです。
なお、私の過去の体験から、エージェントに登録する際は少なくとも3〜4社くらい使うことをおすすめします。
大手2社と小さな業者2社とか。
転職仲介業者は会社によっても持っている企業が違いますし、また担当者によってコンサルティング内容が全然違いますので。
どうせ転職活動をやるなら、こちら(働き手)のモチベーションを上げるのが上手な人とやりたいですよね。

職場で言いづらい

不安の理由として、「職場での言いづらさ」も大きいと思います。
職場が忙しくて一人でも減ると困る状況とかだと、余計にそうなりますよね。
職場で言いづらい場合も、「なぜ言いづらいのか?」を書き出してみましょう。
【例】
・皆忙しいのに私だけ辞められない
・辞めると責められそう
・上司が怖くて言えない
職場で言いづらい場合について、少し深く突っ込んでいきましょう。

皆忙しいのに私だけ辞められない 結論:あなたの問題ではない

まず、会社が忙しいのはあなたのせいではありません
従業員に負荷がかかりすぎているのは経営者の責任です。
もしも、会社は好きだが労働状況的に厳しい場合、上司もしくは人事に伝えるべきです。
労働状況が悪いことは会社の問題です。
そして、労働状況を管理することは管理職や人事の仕事です。
彼らに自分の仕事を把握してもらいましょう。

辞めると責められそう 結論:気にしなくていい

一体、誰が責めるのでしょうか?
いえ、むしろ職場の人に責める権利はあるのでしょうか?
だってこのまま仕事を続けてうつになって働けなくなった時に、責任を取ってくれる人はいますか?
辞める時に「あーだこーだ」言う人が困った時に助けてくれるかというと、助けてくれません。
うつになったら助けてくれるのは、入っている保険の傷病手当であって、職場の人ではありません。
会社の人は助けてくれません。
自分の身は自分で守りましょう。
ですから、「責めるかもしれない人」の意見など、想像して不安にならなくていいです。
言われても聞かなくてもいいです。
人が、その人の人生にとって重要な選択をした時に責める人がいるような職場は、一刻も早く去るべきです。

上司が怖い 結論:上司の業務ですので気にする必要なし

上司が怖いというのも「怖くて辞めると言えない」理由として大きなものだと思います。
でも、これも気にする必要はないんですね。

部下が進退について相談できない時点で管理職失格です

そもそも、部下が人生について大事な決断をくだそうとしている時に相談できない時点で、その上司は管理者失格でしょう。
部下の人事は管理職の仕事の1つですから、辞める時には向こうも業務だと割り切って、辞めることを伝え、退職手続きに入ればいいのです。
それでも言いづらい方には退職代行がおすすめ。
3〜5万円で退職手続きを代行してくれ、即日辞めることができます。

辞める決断ができない理由

不安感とは少し別ですが、そもそも仕事辞めたいけど不安感から思考がストップしていて「決断ができなくて迷っている」場合もあると思います。
そんな時は、いったん落ち着いてメリットデメリットを書き出してみましょう。
【例】仕事を辞めるメリット・デメリット
気持ちがすでに「辞める」に傾いている場合は、自然と「辞めるメリット」を沢山書き出し、逆に「残るメリット」はあまり書き出せなかったりします。
一度、自分がどういう風に考えているか把握するためにも、書き出してみることをおすすめします。

不安の理由が明確になった後は

ここまで、いかがでしたでしょうか?
考えられる理由をあげてきたのですが、自分の中の「不安の理由」はわかりましたでしょうか?

不安の理由を数値化しよう。

おそらく、不安に感じる理由は1つではなく複数あると思います。
ですので次は、それぞれ何パーセントずつあるのか、書いてみてください。
【例】
上司が怖い 50%
金銭の不安 40%
親への言いづらさ 10%
などと、それぞれの理由の割合を数字であらわしてみましょう。
そして、それぞれの解決方法を右に書いていくのです。
職場での言いづらさ 50% →辞表を書いて上司に連絡。これは上司の業務。1度の勇気を振り絞る。
金銭の不安 40% →1年暮らせるなら十分では?
親への言いづらさ 10% 関係性によりますが、言わないのも1つの手です(笑)
などなど。
それぞれに自分なりの対策を書き、可視化することで、不安は軽減します。
大事なのは、把握すること。
そして、それぞれに対して今の自分なりの方策を考えること。
以上で、悩むのは終了です。

退職の旨を上司に伝えよう

怖い理由を明確にし、辞める決断をしたら、上司に伝える段取りを考えましょう。

上司に言うのは対面で

その際、対面で伝えることをおすすめします。
どんなに嫌な上司でもそれが礼儀です。
なぜ最後に礼儀正しくすることをおすすめするかというと、もしも最後にこちらが礼儀を欠いて辞めてしまった場合、その記憶が今後のあなたの足を引っ張ってしまうかもしれないからです。
逆に、誠実に行動したという記憶は、今後のあなたの背中を押してくれることでしょう

私の場合、「相談したいことがあるので、お時間いただけますか?」とslack(チャットツール)伝え、MTGを設定してもらい、個室で上司に退職の旨を伝え、退職届を提出しました。

緊張するかと思いますが、相手はこれも業務のうち。
管理職なら、部下から「相談の時間が欲しい」と言われた時点でピンときます。
そこから後は、業務と割り切って動いてくれるでしょう。

退職理由について

建前の理由はいくらでも作れますが、個人的には本当のことを言った方がお互いにとって良いんじゃないかと思います。
【例】
・労働環境が悪すぎて無理
・チームの雰囲気が悪い
などなど。
なぜなら、それは職場として改善しなければいけない部分ですので。
問題点を伝えることは、会社にとってメリットです。
また、上司もあなたが本音を言ったことで、「それは今会社としても取り組み中」など、会社側の情報を言ってくれるなど、本音の対話をしてくれることもあります(実際、私の時はありました)。
将来を選択する上で、誠実に相談できる人の数や情報の量は多いに越したことはありません。
なお、伝えた相手が昭和を引きずっている上司ですと「昔と比べればこんなの天国」「ここで無理ならどこ行っても無理」などと言ってくる場合もあるでしょう。
そんな時は相手の言うことは気にしないで構いません。
そもそも労働者にとって、昔と今を比べる意味ってあるのでしょうか?
ありませんね。
他人の「昔」と自分の「今」を比べることは不可能です。
想像の世界ですから。
どうせ想像の世界で他人の「昔」と比べるなら、もっと俯瞰的な目で見て「戦時中」とか「縄文時代」と比べましょう。
戦時中と比べると、戦争に行かなくていい点で超ラッキーです。
食べ物にも住む場所にも困りません。
ご先祖様にありがとうと言って、人生を前向きに生きていけますね
縄文時代と比べるならば、狩猟採集の時代ですから、今より労働時間は少なかったでしょう。
ですから、「現代の働き方は生物としての人間には無理があるんじゃないか?」などと疑問を持って、新しい生き方を模索するきっかけになるかもしれません。
なお、退職理由を正直に言うことをおすすめはしているのですが、もし上司が話が通じない相手ならば、建前の理由を作って退職手続きに進みましょう。
【建前の理由の例】
・家庭の事情(介護や結婚など)
・健康上の理由(うつや睡眠障害など)
以上、上司に伝える際には対面で、をおすすめしてきましたが、もしストレスが限界で体調も壊れる寸前、対面で話すのはどうしても無理! という場合はメールやチャットで伝えてもいいと思います。
体と命を守るのが第一優先です。

「人生短いんやけん、嫌なことする暇なんかないで」

最後に、今でも私の人生を後押ししてくれる叔母の一言を紹介します。
中学生の頃、部活が嫌でたまらなかったのにも関わらず「辞めるのは悪だ」と思っていた私に叔母が言ってくれた言葉です。
「人生短いんやけん、嫌なことする暇なんかないで」
今でも私の人生の選択をする時に、後押ししてくれる言葉です。

嫌なことでも続けさせる教育

何かを辞めることは、日本ではマイナスのイメージです。
ですが、「自分の時間を何に使うか選択すること」は自分の人生を良くする最高の方法だと思います。
そもそも、辞めることはなぜ悪いイメージなのでしょうか?
もちろん、仕事でも趣味でもスポーツでも、苦しい局面がくるたびに辞めていたのでは、何事も進歩しない、という意見はあると思います。
ですが、短い人生の時間を何に使うか、は幸せに直結するとても大事なこと。
「これじゃない」と気づいた時点で変えないと、自分の人生のためになりません。
おそらく、「辞めるのは悪」は学校で教わるのだと思います。
そしてそれは、教育としては仕方ないでしょう。
労働力を育てるために、教育はそうならざるを得ないですから。
どうやって国力を上げるかを考えた時、「辞めるのは悪」と思って同じ場所で我慢して働き続ける労働者がいいに決まっています。

自分の時間を最適化することは、幸せへの最短ルート

ですが、個人の幸福という観点から見ると、「自分の時間配分を最適化すること」は幸せへの近道だと言えます。
例えば、60%を好きなことに費やし10%を家事、30%を家族との時間に費やす。
もしくはお金を貯めて早くリタイアするために、80%を労働に費やし、10%を家事、10%を副業に費やす、など。
その時々の「自分の幸せの形」を追求するために、最適化していくのです。
以上、長くなってしまいましたが、仕事を辞めたいけど怖くて言えない方へ、1度は会社が倒産し、その後3回転職して3回仕事を辞めた私から、今アドバイスできることを一生懸命書いてみました。
何か参考になったり、あなたの背中を押してくれる言葉があれば、嬉しいです。

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