普通の退職と何か違うの?
休職してそのまま退職を考えた時、その後の生活が不安ですよね。
今回はこういった疑問・不安に答えます。
本記事の内容
- 休職のまま退職した時の失業保険について徹底解説
- 傷病手当と失業給付を両方受け取る方法
- 退職の伝え方
失業給付の説明って、どのサイトを見ても難しくてわかりづらいので、できるだけわかりやすく図にまとめました。
実際に6ヶ月の休職期間を経て退職した私が、徹底解説します。
休職のまま退職しても大丈夫? 失業保険について徹底解説します。
結論を言うと、1年以上会社に勤務していたら失業給付はもらえます。
特に休職期間満了後であれば、6ヶ月の勤務期間でもらえます。
詳しく解説していきますね。
休職期間中の退職
まず、休職期間中に会社を退職しようとしている場合、退職理由は「自己都合」とみなされ、上の図の①一般の離職者にあてはまります。
休職期間の途中で「休みはもういい、辞める」と言っているわけですから、心身不調の理由で退職するのとは異なってくるんですね。
この際、注意したいのは失業給付に3ヶ月の給付制限期間がつくので、失業給付をもらえるまでに時間がかかるということです。
休職期間満了後の退職
次に、休職期間満了後の退職については、②の特定理由離職者に当てはまります。
休職期間をいっぱい使っても回復していないのですから、「自分の意思に反する正当な理由がある場合」に該当するんですね。
以上のように、休職期間中と休職期間満了後で失業給付のもらえる条件が変わってくるので、気をつけてください。
うつ病などで休職している場合、特別な理由がない限りは休職期間満了してから退職することをおすすめします。
傷病手当と失業給付は同時に受け取れない、でもズラせばもらえる
この際、注意したいのは、傷病手当と失業給付金は同時に受け取れないということです。
「じゃあどうするの?」となりますが、延長申請をすれば期間をズラして両方とも受け取れます。
傷病手当は最長1年6ヶ月まで給付を受けられると決まっていますので、体調が回復しない場合は、退職した後も傷病手当を受け取り、その後に失業給付を受けることをおすすめします。
「失業給付延長申請」を提出することが必要ですので、忘れずに提出しましょう。
離職の日の翌日から30日過ぎてから早めに申請してください。
遅れると所定給付日数のすべてを受給できない可能性がありますので、注意してください。
書類については、管轄のハローワークに電話して住所を伝えれば郵送してもらえますよ。
※本記事の内容は厚生労働省の資料を参考に執筆しました
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11600000-Shokugyouanteikyoku/0000147318.pdf
退職の伝え方
また、休職から退職を考えた時に不安になるのが退職の伝え方だと思います。
退職の伝え方はメールでも大丈夫
基本的にメールでも構いません。
体調が悪くて休んでいるのですから、直接会ったり電話したりが難しい場合もありますので、問題ないでしょう。
上司に連絡できない時は
うつになった原因が上司の場合など、上司に連絡が取りづらい場合もあると思います。
その場合は人事や経営者など、会社の中で「人事権」を持っている人に連絡できればOKです。
その後の手続きについては人事担当者が進めてくれます。
うつで「連絡するのもつらい」という方は退職代行もアリ
心の調子が悪いと、会社に連絡するだけでも無理な時がありますよね。
そんな時は退職代行もありますので、無理をせずにプロに頼みましょう。
料金は3万円ほどかかりますが、精神的なダメージを受けない費用と思えば、妥当かもしれません。
自分で退職を伝える元気が出る方は、「エイッ」とメールを送ってしまいましょう。
実際に休職から退職して思うこと
以前、休職中の日記にも書いたのですが、私は自分にブレーキをかけたことについて「本当によくやった」と思っています。
まだ仕事を続けていれば、確実に壊れていたでしょう。
私の場合、下記のように考えて楽になりました。
2年弱あるんですから、コツコツやれば確実にできるはず。
無理だった場合は、田舎に移住してミニマムライフコストを下げ、月に5万円ほどバイトでもセルフアフィリエイトでもして稼げばいい。
生きていく術はいくらでもあります。
自分の体が壊れるような場所で無理をする必要はありません。
まとめ
以上、休職からそのまま退職する際の解説でした。
これから退職を考えている方の参考になれば嬉しいです。
もし転職するなら、私も過去に3回転職活動をしましたが、大手系の転職エージェンド1〜2社くらいと、専門特化の転職エージェント2社くらい使うのが良いと思います