小屋に住みたくなる本

小屋に住みたい! オススメ本3冊。

疲れてくると山奥に引っ込んで小屋で暮らしたいと切に願います。
フタガワです。
もともとログハウスや小屋に憧れがあったのですが、ミニマリストの考え方を学ぶにつれて、より興味が出てきました。
暮らし方をシンプルな方にギアチェンジすることで、もっと自由になれるんじゃないか。
本気でそう思っています。

目次

3坪で手に入れるシンプルで自由な生き方

『スモールハウス』高村友也
本書は10万円で3坪の小屋(自宅)を作った高村さんが、「なぜ今スモールハウスなのか」を語る内容になっています。

私が憧れたのは、スモールハウスを建てたジェイ・シェファーさんの言葉。

「僕は、自分の平穏な暮らしを支えてくれる家が欲しかったのであって、それを支えるために暮らしを捧げなければならないような家を欲しくはなかった。一方で、賃貸という考えは自分にはなかった。借り物じゃなくて、自分色に染めて使える、正真正銘の自分の家が欲しかったんだ」

くぅ……いいなあ。

住宅価格が異常に高い日本で(平均価格が4000万)、そのローンを払うために働きづめの人生を送りますか?
それとも、小屋を選択することによって(筆者はDIYで10万円で建てた)、自分の好きなことに時間を使いますか?

本書では今の日本に疑問を呈し、そんな選択肢を提案しています。

他にも、色々な人のスモールハウスを写真付きで紹介してあり、メチャクチャ小屋欲がくすぐられます!

最低限のモノがあれば、人は生きていける。

もう1冊、高村友也さんの本でオススメなのがこちら。
『自作の小屋で暮らそう』
1年ほど路上生活者をやっていた高村さんが、「誰にも文句を言われずに寝転がっていられる場所が欲しい」という思いで、土地を買って小屋を建ててしまった内容。
ソーラーパネルで電気を自給し、トイレはコンポストトイレで微生物が処理、野菜は畑から。
そういった小屋での暮らしを紹介しています。
月2万円で暮らす高村さんの生活を読んでいると、自分の生活コストがとんでもなく高いと気付かされます。
日本って、インフラを使うだけでお金取られますもんね(電気やガスや水道)。
生きていくのに最低限必要なモノを自分で作るだけで、ここまで自由になれるのか……
本書を読むと、生き方・暮らし方を見直したくなります。


日本最古のミニマリスト本

もう1冊、高村友也さんの本でオススメなのがこちら。
『自作の小屋で暮らそう』
1年ほど路上生活者をやっていた高村さんが、「誰にも文句を言われずに寝転がっていられる場所が欲しい」という思いで、土地を買って小屋を建ててしまった内容。
ソーラーパネルで電気を自給し、トイレはコンポストトイレで微生物が処理、野菜は畑から。
そういった小屋での暮らしを紹介しています。
月2万円で暮らす高村さんの生活を読んでいると、自分の生活コストがとんでもなく高いと気付かされます。
日本って、インフラを使うだけでお金取られますもんね(電気やガスや水道)。
生きていくのに最低限必要なモノを自分で作るだけで、ここまで自由になれるのか……
本書を読むと、生き方・暮らし方を見直したくなります。


都会から降りて「小さく暮らす」

もう1冊オマケで紹介します。
『方丈記』鴨長明
最近ブームになっているミニマリストですが、日本の先駆者は鴨長明さん。
エッセイ(随筆)のある方の中では最古のミニマリストではないでしょうか。
原文で読むともちろん難解なので、こちらの本がオススメです。


「ゆく河の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず」で有名な本ですが、その哲学は今の時代にも通用します。
というか、スモールハウスムーブメントの考え方に激似です。

また、所詮はこの世の仮の宿りにすぎぬ住居を、いったい誰のために立派に造りあげようと苦労したり、またどこをどう造ったといってはよろこんでいるのか。どんな住居を造ったところで、そこに住む主も屋敷も、生老病死の因果の律を免れられず、生まれては死に、造っては壊され、たがいに無常を競いあっているさまは、たとえていえば朝顔と露の関係に他ならないではないか。露が先に落ちて花が残る場合もある。残ったといっても、朝日が上れば枯れてしまうのだが。露がなお消えぬ場合もある。消えぬと言っても、夕方までもつことはないのだが。

染みる文です。
方丈記が書かれたのは鎌倉時代の1212年ですが、800年以上経った今の時代も、人間は変わっていませんね。
なぜ皆でクタクタになるまで働いて、立派な家を建てるんでしょうね……
私も家、建てちゃいましたが。
建てる前に読みたかった!

都会から降りて「小さく暮らす」

『減速して自由に生きる ダウンシフターズ』 高坂勝
ヒマな店を目指して経営する高坂さんが、今の時代の暮らしから「ダウンシフト」した生活を提唱する一冊。

会社、辞めればいいんだ。

もともとサラリーマンだった高坂さんが、他人からの評価から生きることを卒業するために、会社を辞めました。

スモールメリット

スケールメリットではなくスモールメリットです。
スケールメリットというのは、同じ商品でも大量に生産すると1個あたりのコストを下げられて、顧客への提供単価を下げられたり、利益率を上げられる、ということ。
対してスモールメリットは、大量の商品を用意しない代わりに、1個に個性を演出でき、また拡大失敗時のリスクなどを軽減できる、というもの。
これもミニマリストの考え方に似ています。

システムから降りたら、「自分探し」が終わった

所得を失う怖さから行動を躊躇していた高坂さん。
「給与をもらうシステム」「消費するシステム」など、だんだんとシステムから降りていきます。
そうして自分でできることを増やしていくと、芽生えたのは「恐怖」や「不安」ではなく、「自信」「自立」「自由」だったそうです。


余談ですが、私は坂口恭平さんが好きで、本も読むしTwitterもフォローしているのですが、坂口さんも著書で社会システムに疑問を呈しています。

「社会システムのレイヤー、僕たちが勝手にそこに位置していると勘違いしている匿名化したレイヤーというのは、実は実態がないものだ」
「匿名化システムではこの「考える」という行為が削除される。考えなくても生きていける、と思わせておいて、実は考えを削除されている」

など。
私たちが生まれた時からあるインフラなどの社会システム。
本当は自給しても生きていけるのですが、その選択肢は示されていません。

「お金がないと本当に人間は生きていけないのか」

「土地は誰のものか」

など、坂口さんは根源的な問いを発します。

小屋の話からは少しそれましたが、根本は同じような気がしています。
この違和感、もう少し言語化できたらまた記事にします。

読んでくださり、ありがとうございました。

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